頭脳労働の友

katone2009-03-20

先日、マインドマップという、ひらたく言えば「右脳と左脳をバランスよく使う発想法が見につくノートテイク(もしくは落書き)」法の講座に参加した。フィンランドで子どもたちの学力が高いのはこの方法を教育に組み入れているからで、俗にフィンランドメソッドと言われるのはこのマインドマップのことだそうな。へぇ〜(←死語?)

講座は、この方法を20数年にわたって愛用されている講師の玉川一郎先生のもとでおこなわれ、とても充実した内容だった。講座の中身もさることながら、私が感心したのは1日という長い時間、いかに参加者を飽きさせずに集中させるかという工夫の数々だった。たとえば、講座は全部で20数名の参加者がいるものの、スクール形式の机配置ではなくて4人一組の島をつくってグループで向き合うスタイルである。必要があればお互いの作品なり発想なりにコメントする。それから島の中央には、講師の話を聞いているときに触ってあそんでいいおもちゃの類がある。パワーポイントを駆使したプレゼン内容の素晴らしさについては、さすがプロと聞きほれてしまった。

中でも感動的だったのは(これは大げさ?)、一口サイズのチョコレートとキャンディが盛られていたこと。先生によれば、講座では普段つかわない脳の部分を使うのでおそらく疲れるでしょうから、ということだった。頭脳労働には甘いもの、というのは私が仕事しながらお菓子を食べるときの言い訳だがこのチョコレートの存在はこの講座に別の効力を発揮していた。つまり、場がなごむような気がしたのである。

先生の話を聞きながら、あるいは自分でマインドマップを書きながら私たちはチョコレートをつまむ。同じテーブルを囲み、一つのものを共有するというのは人が親しくなる際の基本的な導入口の一つである。チョコレートと、先生が準備してくださったお昼のお弁当を食べながら初めて会った者たちは色々と自分の情報について共有するのであった。もちろん、ちょっとお腹すいたときのつなぎになったし、頭の疲れも癒された。

帰宅して、パルシステムのカタログにこのファミリーチョコレートを見つけたとき、まよわず注文。頭が疲れたら甘いもの、といいながら。同時に、楽しくて充実していたあのマインドマップ講座の記憶もこのチョコレートを食べることでよみがえる気がした。自分の子どもはまだ幼児であるからなるべくチョコレートなど与えたくないと思っているが、やっぱり彼もチョコレートは好きである。そんな彼が欲しがっても、2,3個あげれば落ち着いてくれるのでそれも助かる。もちろん、大人がたべても心がなごむミルク味である。

パルシステム
http://www.pal-system.coop/